2010年9月26日日曜日

明日へのチケット

エンマルノ・オルミ、アッバス・キアロスタミ、ケン・ローチという3人のパルムドール受賞者によるリレー映画「明日へのチケット」

オルミ編もキアロスタミ編もいいのですが、サッカーファンには答えられないのがケン・ローチ編。
ケン・ローチ編は、スコットランドのスーパー店員の若者3人組がCL準々決勝進出を果たしたセルティックの応援のためにローマに向かう列車の中で出会った試練を爽やかに(ローチにしては珍しく)痛快に描きます。
マンチェスター・ユナイテッドのレプリカユニを着ている少年は「ベッカム!」と呼びかけられても、「ほんとはラーションのファンなんだ」と答えてあげる礼儀をわきまえています。
この映画が日本で公開された年、セルティックとローマは本当にCLで快進撃したのでした。
実際に対戦はしなかったけど。
私がこのとき応援していたベンフィカ(カリャカがいたのだ)はセルティックに蹴落とされ、信じがたい思いでした!

セルティックファンの一人を演じたマーティン・コムストンは、前作「SWEET SIXTEEN」撮影当時モートンFCでプレイしていた元プロ選手です。

ラストはややローチらしからぬ、しかしさわやかな締めで、よろしいのではないでしょうか。

「明日へのチケット」
2005年イタリア・イギリス
監督はイタリア人・イラン人・イギリス人で、映画の舞台はローマへと向かう列車、ですがケン・ローチ編の中心人物がセルティックファンの若者たちなので、スコットランドにカウント。

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