「ホームレス・ワールドカップ」
スーザン・コッホ&ジェフ・ウェルナー監督2008年アメリカ
DVDが出たら、もう一度見直したい。
「この点はどうだったのか?」「それからどうなったのか?」等、作品では語りつくせていない部分も知りたいと思いました。
で、DVDは発売されたのだけど、まだ買っていないや。
気がつくと、上映時間が昼間だけになっていて、有休とって観に行ったんじゃないかな。
残念です。結構いい映画なのに・・・。
勤め人には平日行くのは無理じゃないか。
(公開当初は夜の回もあったのかもしれないが。)
ホームレス・ワールドカップは2001年に発案、2003年に第一回、そして今年は第8回(リオ)が催される、ホームレスの人のみが参加できる(出場できるのは一人一回のみ)ミニサッカーの世界大会。
この映画は2006年ケープタウンでの大会を撮ったドキュメンタリー。
焦点が当てられているのは7人の選手。
アフガニスタンのナジブ、ケニアのアレックス、アイルランドのダミアンとサイモン、アメリカのクレイグ、スペインのヘスース、ロシアのスラヴァ。
この大会を機に、多くの選手が仕事や住居を得るなど、立ち直りのきっかけをつかんだとのことです。
それでも全員ハッピーエンドとはいかないのが現実の厳しいところ。
(選手たちのその後が示されるラストに愕然とした。)
それにゲームは勝負だから、ここでもやはり勝者と敗者ができてしまう・・・。
決勝戦はさすがになかなかよいプレイがありましたが、48カ国参加のグループリーグの試合は一方的なものが多いです。
最初のうちはスコアをメモしていたのですが、試合が多すぎで途中で断念。
本気で優勝を狙って強い代表を組む国あり、強さよりもこの手のサポートを本当に必要としている人を代表入りさせた国あり。
選手たちにしても、年甲斐もなくスカウトされることを夢見ている人がいたり、逆ナンパされてうきうきしている人がいたり(←おそらく試合どころではなくなっている)、よせばいいのにしゃしゃりでてPK
失敗で監督を呆れさせる人あり、いろいろです。
印象的だったのはパラグアイの女性選手ニレサ。
「焦点が当てられている7人」ではないので、どういう事情でホームレスなのかや、大会後どうなったのかもわからなかったけれど、試合自体もこの大会も人生も十分楽しんでいるようでした。
彼女が積極的にアプローチしたのは、「えっ、この選手?」と一瞬意外に思った人でした。
言葉の問題からも、互いの国の距離や環境の違いから言っても。
けど、やっぱり私でも彼を素敵だと思うでしょうね。
喜びを踊りで表現する彼は、レズギンカを舞うアラン・ザゴエフを彷彿とさせました。
全く言いつくせていないのですが、佳作です。
日本の全ての人にとって「明日は我が身」というわけでもないですが、全く無関係というわけでもありません。
監督はアメリカ人で、舞台は南アフリカですが、カテゴリーは主要選手2人がいたアイルランドということにします。
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