オデッサ・スタジオ
このブログでは、サッカー映画について書いています。 背景の写真はオデッサの撮影所です(2007年夏撮影)。
2010年9月26日日曜日
ウィニング・チケット-遥かなるブダペスト
「ウィニング・チケット 遥かなるブダペスト」
だいぶ前に東京国際映画祭で観て、来日していた監督さんと主演女優さんにサインを貰ったはず。
一度観ただけじゃわからないなあ、と思っていたら、今年になって一般公開がなりました。
主人公のベーラは職場の集会で「ゴール」という言葉に反応してとんちんかんなサッカー話を展開してしまったり、ドイツ系の姓(ということはユダヤ人なのか?「ハックシュパッヘル」とかいう)ゆえハンガリー的なものへの改姓を当局から勧められたり(「息子さん、サッカークラブに入りたいでしょう?」云々)する、ありがちな工場労働者。
ぬるく話が進んで行き、不条理劇を観ているような気分になります。
前半はそれなりにおもしろいのですが、後半はハンガリー事件についての予備知識が必要。
もう少しサッカーネタを入れてくれていたら・・・。
この映画で一番感動的なプシュカシュのゴール場面。
試合結果から鑑みるに、1955年4月24日にウィーンで行われたオーストリア対ハンガリーの親善試合。
英雄のゴールを皆で喜べるっていいなあ
、と思います。
公開に際して思ったこと。
プログラム?(300円)の薄っぺらさに驚いてしまいました。
(「だれのものでもないチェレ」のは700円(高い)で、まあ普通の内容かと思えた。)
そして、薄いプログラム中、プシュカシュ及びマジック・マジャールは、ハンガリーの観光ガイドよりも扱いが悪いです。
「映画の背景」ページの「ハンガリー現代史略年表」にも、サッカーに関連する事項は記されていません。
この映画を鑑賞するうえでの重要な要素なはずなのですが・・・。
スタッフやキャストについての説明も簡単なものですが、動乱のさなかに主人公のお店に入ってきてヴァイオリンでハンガリー舞曲を弾いて黙って去ってゆく(市街戦の場に戻ってゆく)かっこいい女性義勇兵を演じたのはイレーニ・カティツァというヴァイオリニストだと知ったのは収穫でした。
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