ジャスミン・ディズダー監督
1999年イギリス
戦禍を免れてボスニアから来た人々と迎えるイギリスの人々との交流を同時進行する5つのエピソードで描きます(各エピソードは、ストーリー上は独立していますが、共通の脇役がいたり、あるエピソードの登場人物が別のエピソード中で通過したりしているのは「明日へのチケット」と同様)。
この時期にヨーロッパでは盛んに作られたユーゴスラヴィア紛争ものの映画としてカウントされることが多いこの作品、ボスニア出身の監督曰く「描きたかったのは戦争ではなく(多民族都市としての)ロンドンだった」のであって、彼にしてみれば「サッカー映画じゃないよ」とも言いたいかもしれませんが・・・。
サッカーが絡んでくるのはジャンキーでフーリガンの若者がひょんなことからボランティア英雄になる「気がつけばボスニア」。
1993年10月13日にロッテルダムで行われたワールドカップ予選オランダ対イングランド戦を応援しに行くけど、イングランドが負けて地元のサッカーファンに喧嘩を売り、返り討ちに。<気がつけばボスニア>の地では、着用していたレプリカユニのおかげで戦災孤児にリネカーと間違えられてしまいます。
イギリス人がボスニアの実母から子どもを取り上げ養子にしたのを美談にしていた「ウェルカム・トゥ・サラエボ」では釈然としなさが残ったものですが、こちらの作品は後味の悪さが一切なく、無理なくハートウォーミングであるのもよかったです。
制作されたのがもう10年前になるのですね。
1999年のイギリス映画ですが、監督がボスニア出身なので、ボスニア=ヘルツェゴヴィナにカウント。
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