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2021年5月14日金曜日

You'll never walk alone

 Позавчера я купила немецкий документальный фильм «Ты никогда не будешь одинок» в онлайн-театре Йокогамского кинофестиваля футбольных фильмов. После позавчерашнего и позавчерашнего дня видела и сегодня.

Когда я впервые увидела это на кинофестивале несколько лет назад, я была удивлена, узнав, что оригинал был вставкой из американского фильма «Карусель» и что фильм был основан на пьесе Морнара. Спектакль «Лиллиома».

«Ты никогда не будешь одинок» - это песня подбадривания футбольных клубов по всему миру, включая «Ливерпуль», «Боруссия Дортмонт» и «Токио».



世界中の多くのサッカークラブで愛唱されている”You'll never walk alone”は、ミュージカル映画「回転木馬」中で歌われる曲なのだが、ミュージカル「回転木馬」は元々ハンガリーのモルナールが著した戯曲「リリオム」が原作。ヨコハマ・フットボール映画祭の解説だと”オペラ”と書かれているが、オペラではない。歌は入るもののストレートプレイの範疇になると思う。

(「リリオム」はブダペストで初演、後ウィーンの舞台でもヒットする。モルナール自身はこの戯曲に自信を持ち改編改作することは考えていなかったのだが、ナチス・ドイツによるユダヤ人迫害を逃れてアメリカに渡った際困窮のあまり渋々ミュージカル化を承諾したのだという経過がこのドキュメンタリーで明かされる。結果的にミュージカルの出来にモルナールは満足したらしい。)

「リリオム」は実際に妻にDVをしていたモルナールが自らを正当化するような、後味の悪い戯曲で、映画「回転木馬」で歌われる”You'll never walk alone”は、一度死んで「二度と殴らない」という約束で地上に戻った主人公が娘を殴って再び死ぬ(地獄に落ちるのだろう)、そしてこれまで犯罪者の家族だと肩身の狭い思いをしていた主人公の妻と娘が「それでも生きていくわよ、逆境の中でも希望を捨てない、一人じゃないんだ!」と勇気を振り絞る歌なのだが、サッカーソングになった時点で割と単純に「希望を捨てるな、俺たちがついてるぞ」みたいなファンが選手たちを鼓舞するような雰囲気に変化している。

特に中東欧映画ではスポーツ選手(むろんサッカーを含む)はほぼDV傾向あるという描き方は定番なのだが、元々の作品の”男性のDVは愛情の表れの一つ”とでも言いたげなモルナールの自己正当化部分がきれいに捨象されているのが、実は気持ち悪くはある。


しかし、しかし、この歌の歌詞は実にいい。

リバプールのロックバンドのメンバーがふらっと入った映画館で二本立て作品の一本で「回転木馬」と出会い、映画自体は寝ながら観ていたそうだが、この曲に感銘を受けて周囲の反対を全て押し切ってバンドのレパートリーにして見事ヒットさせ、それをリバプールのスタジアムでDJが取り上げ、ファンも気に入って歌うようになった…という経緯がこのドキュメンタリー”You'll never walk alone”で語られる。

現在”You'll never walk alone”を応援歌にしているサッカークラブはウィキ先生によると27にものぼる。

リバプールをはじめとするサッカーファンにとっては、アンセムに至るまでの前史部分が結構長くていらいらするかもしれないが、演劇好きにはこの前半もなかなか良い。むしろこの部分の方がおもしろいか?

映画を作ったのはたぶんドルトムントサポーターで、扱われ方も比重が大きい。しかし「リバプールの”You'll never walk alone”みたいな応援歌が欲しい」というファンの要望で、”You'll never walk alone”そのもののアレンジで応えるっていうのはミュージシャンとして、クリエイターとしてどうなのか、矜持はないのか?と気になるところではあった。

FC東京に関しては、「グラスゴーでも東京でも歌われている」という発言で触れられてるだけではあるが、ファンには必見だと思います。

tweetした一連の感想も後に補充するかもしれません。



補遺

『レストラン「ドイツ亭」』は、フランクフルト・アウシュヴィッツ裁判に通訳として関わった若い女性を主人公にしたフィクションで、読んでいてなかなかに重苦しく息苦しいものだったが、ちょうど判決後に家政婦さんが夕食の片づけをしながら鼻歌でこの歌を歌っている光景が綴られている。

小説の舞台はドイツだけれど家政婦さんが口ずさむ≪You'll Never Walk Alone≫はミュージカル楽曲ではなくてジェリー&ザ・ペースメイカーズ が1963年にリリースしたものなのだろう。フランクフルト・アウシュヴィッツ裁判の判決は1965年8月。もうリヴァプールの試合でもアンセムとなっていただろう。

小説の中では過去の所業が追及されて人間関係が崩壊していく中で響くのがこの歌だというのはかなり皮肉。

2020年11月23日月曜日

オデッサ海岸通り: 戦争責任に甘すぎる、これでもドイツ映画 「キーパー ある兵士の奇跡」

オデッサ海岸通り: 戦争責任に甘すぎる、これでもドイツ映画 「キーパー ある兵士の奇跡」:   これ、インターナショナル版とかでカットしていない?主人公はドイツ軍に志願して2度勲章を授与されているけど終始「選択できなかった」=仕方なかったで連合国側の再教育失敗例か?こんなに戦争責任に甘いドイツ映画を観るのは初めて。こういう時代になっちゃったのかな。 私は残りの5% 映画...

そうは言っても、キーパーの映画なのでセーヴのシーンはかっこよかった。




2017年2月15日水曜日

サッカー失恋

「君のせいで得点シーンが観られなかった」
…って、それ言ったら怒らせること間違いない。

昨日、川崎市市民ミュージアムでケン・ローチ監督「まなざしと微笑み」を観ていて、思わず声を上げそうになった場面です。

主人公の不器用さ、特にこのスタジアムでのデート場面で際立っていました。
80年代、慢性的不景気、失業問題を抱えたイギリス。
特に北部の鉄鋼の町シェフィールドは高校卒業した若者に就職先は殆どありません。
主人公はそんな手持無沙汰な毎日を送る若者です。
失業中ながら恋人ができ、その彼女が一緒にサッカーを観に行きたいと言い出し、「女の子がいると仲間と盛り上がれない」と乗り気ではなかった主人公でしたが・・・。
応援に熱が入ってきたところで、彼女の具合が悪くなり、「外に出る、帰りたい」という訴えに対して、彼女の体調を気遣うより試合の行方を気にしている(のがよくわかる)のがいけません。
もちろん、一緒にサッカーの試合を観たいと言い出したのは彼女の方でしたが。
そして、一旦廊下に出たところで歓声があがるので試合を観に、彼女を置いて座席に戻り、再び彼女の元に来て言ったのが冒頭の台詞。

結局彼女は家に帰ることになり、主人公は試合を気にしつつ「バス停まで送ろうか?」と発言(←家まで送れって!)、そのうえ出入口係に「すぐ戻るから」と言うなどこの上まだ彼女の体調よりサッカーを気にしている無神経さで、案の定「もう二度と会わない」と申し渡されてしまいます。
よくあるんだろうなあと思われるサッカー失恋の一幕でした。

あのね、彼女を連れて行った時点でその日は彼女優先にするという覚悟をしないと。
彼女にとっては最悪の観戦デビューとなり、もしかすると二度とサッカーなんて観に行かないという気持ちになってしまったかもしれません。

ネタバレしてしまうと、実はこのカップルはこういう後味の悪い別れ方をしていながら、一旦はよりをもどします。
が、さらに試練は待ち構えており、ラストでは彼女から将来についての選択を迫られることになります。
それは延々と求職活動しても就職できない主人公は、陸軍に入った親友にやや自慢めいた話を披露されて心が相当ぐらつきます。
(陸軍のリクルートは映画の冒頭にあり、親友はそれであっさり入隊しますが、鉄工所勤めで労組の活動家でもありそうな父親の猛反対で、主人公はその時点ではパスしますが、ここで再び動揺が走ります)。
そこで彼女は入隊するなら別れる、と申し渡します。
でも、当面失業状態は続きそうです、軍に入らない限りは。
しかも、歴史展開を知っている観客は、この後イギリスの福祉がより悪くなるのを知っているし。
さあ、どうする?

川崎市市民ミュージアムでの最後の最後の企画上映(来年度から民間委託されるためこれまでのような垂涎ものの企画上映がなくなる可能性大)インディペンデント映画特集、Part1《ケン・ローチ初期傑作集》は、随所にブリティッシュロックやサッカーのモチーフがちりばめられ、文字通り若きケン・ローチの才能あふれる作品を堪能できるものです。
最近のローチ作品の登場人物は、貧しくともしたたかに反撃するようになっていますが、初期作品では弱者はあくまで叩かれて落ちていくので、観ていてもう居たたまれなくなります。
日本では劇場公開されていない、TV用映画も含めた70~80年代の作品をフィルムで観られて感謝です。
映像ホール、いつもよりずっと混んでいました。

レンフィルム、戦後ポーランド映画、チェコアニメ、オリヴェイラ特集。
質の高いレアな作品の上映を最高の環境で提供してくれた川崎市市民ミュージアムに心から感謝を申し上げます。

ケン・ローチ自身の経験でもありそうな?サッカー絡みでの失恋教室と、軍隊リクルートの誘惑。
今よりもずっと苦みの強い作風が若々しい。

「まなざしと微笑み」

2012年7月26日木曜日

ユナイテッド ミュンヘンの悲劇

マンチェスター・ユナイテッドが経験した未曽有の悲劇、1958年2月6日にミュンヘンの空港で起こった飛行機事故のことを私はこの映画の宣伝まで殆ど知らなかった。

だから、観ていて脳裏に浮かぶのは記憶に新しい昨年9月7日に起きたアイスホッケーチーム、ロコモチフ・ヤロスラーヴリのチャーター機の離陸失敗の事故だった。
特に事故当日ではなく数日後に亡くなった「天才プレイヤー」に関しては、ヤロスラーヴリでも救助された後に病院で亡くなった選手がいらした、と映画を観ていて本当につらかった。

幾つもの棺が置かれた会場を二人の警備員が守っているのに、この映画の主人公ジミー・マーフィー氏が感銘を受ける場所でも、やはりヤロスラーヴリの事故の追悼会場にあまりにも多くの棺が並べられ、薔薇が捧げられている写真に、心が痛んだことを、嫌でも思い出した。
この記事など参照)

いずれにせよ、20代・30代のごく若い死は辛い。
事故が起こることが分かっていて観ているのは。

マンチェスター・ユナイテッド(以下マンチェスターという。シティーを忘れたわけではないが)が世界有数の強豪であることは知っている。
但し、普段イングランドのプレミアリーグを観ていない私にとっては(パヴリュチェンコらが移籍した当初は観ようと試みたけれど、ロシアリーグの試合を観た後とても身が持たなかった。つまり殆ど起きていられなかった。眠ってしまった)彼らがどんなに強いかの実感はあまりしていない。
カリャカがベンフィカに在籍した頃、CLでベンフィカとマンチェスターは同組で、私は根拠なくベンフィカはマンチェスターに勝てると確信していた。
(カリャカが活躍したわけでもないのだが、そのシーズンのベンフィカはやたら強くて、グループリーグを突破したのに対し、そのシーズンのマンチェスターは滅法弱くて、グループリーグ最下位だったのだ。)
事故があった当時の1958年、マンチェスターはやはり強いクラブで、地元の人たちに愛されるスター選手たちを擁していた。
おそらく外国人選手はおらず、全員連合王国の選手たちだ。

この映画の主人公も、マンチェスターのアシスタントコーチをしつつ、ウェールズ代表監督をしていて、まさにウェールズ代表の仕事があったおかげでこの航空機事故時にチームに帯同せず、事故には遭わなかった。

この人と、ボビー・チャールトンという若いFWが悲劇を乗り越えてクラブを再生する話、なのだが、事故後の再生部分は意外とあっさりことが進む。
試合の場面は案外少ない。
なので«サッカー映画»という雰囲気はさほど強烈ではない。
そのかわり、オールドトラフォードの外観が何度も映し出される。
事故前のクラブの和気あいあい、仲間は最高だぜっていう雰囲気を丁寧に描き、事故の様子や事故後の再生の苦労はセンセーショナルでも感傷的でもなく。
じんわりくる映画だ。
さすがイングランド映画。
日本でも人気クラブの映画だから、しかもサービスデーだから混んでいるかと思いきや、シアターNはがらがらだった。
シアターNって、ホラー映画かサッカー映画に特化したミニシアターなのだろうか?
(ホラーには縁がないが、サッカー映画は「線路と娼婦とサッカーボール」「マラドーナ」などを観に行った。)

ユナイテッド ミュンヘンの悲劇

ジミー・マーフィーさんは監督と1歳しか違わなかったんですね。
とても若く見えた。

2013年1月13日追記:ヨコハマ・フットボール映画祭2013で上映される。

2011年7月23日土曜日

Wartime Wanderers

デイヴィッド・ホイットニー監督作品。
これから制作され、2012年夏公開予定(英国で)。
1939年、つまり第二次世界大戦時のボルトン・ワンダラーズの選手ら15人の実話に基づく同名の書籍の映画化。
クラブごと軍隊に組み込まれたということでしょうか。※

Wartime Wanderers film to tell true story of Bolton heroes

実話というので、あちらの人にはどんな結果が待っているのかわかってしまっているのか?
戦争映画でもあるが、皆さん結構無事なので、ディナモ・キエフの悲劇などとは違うのだ。

ボルトンは2005年に来日した時、等々力に川崎フロンターレとの試合を観に行きました。
日本人スター選手獲得前のことで、サッカーファンの知人にも「渋い試合観に行きましたねー」と言われたものだった。

※ある選手の愛国スピーチに導かれて、皆で従軍することになったということです。

日本公開予定や原作本の翻訳予定等については不知(未定?)
詳細がわかったら補足します。

Wartime Wanderers

2010年9月28日火曜日

祝!公開決定!!!エリックを探して

右が固けりゃ左を攻めろ

ケン・ローチの新作「エリックを探して」(原題:Looking For Eric)は

・・・駄洒落じゃん!? 
別にエリックを探しはしてなかった。
King Ericって言いたかっただけでしょ?!
コメディーだというので軽いノリだろうとなめていたが、思ったよりシビアな面もあった。
さすがケン・ローチ。

以前ならイングランドではサッカーを観るのは基本的人権という認識なので(幸福追求権かな)、TVは無料放送、チケットもお手頃値段だった。
が、今では高い衛星放送、チケットも値上がり。
マンチェスター・ユナイテッドの大ファンの主人公も、「もう10年もスタジアムに行っていない」と言うし、パブでは仲間たちが最近のプレミア批判を繰り広げる。

自ら企画を売り込んだだけあって、エリック・カントナ(写真左:本人)の魅力炸裂です。
ベストゴール集を観ているよう。
で、マンチェスターで郵便の仕分けをしている、公私ともにダメ男のエリック(写真右、スティーヴ・エベッツ)に優しく厳しくアドヴァイス。
それがシンプルでわかりやすい助言なんですよ。
カッコいい~~~~!!!
カントナはフランス人なので、フランス語の格言(←主人公にはわかりません)なんか混ぜながらですが。
「人生で最高の瞬間は、***戦のゴールか?それともベッカムのコーナーキックを決めたゴールか?それともカンチェルスキスの***を+++したあれ?」
と主人公に聞かれ、
「ゴールじゃなくてパスが決まった時」
と応えるカントナ。
「仲間を信じろ!」ってことですね。
「うまくいかないときは状況を変えてみろ」(髭をそってみる主人公)
「可能性を広げろ」
「右が固けりゃ左を攻めろ」
(今朝のルビンはそうだったな)*注あり
まあ、冷静になって考えれば誰しも思いつきそうな言葉ですが、そんなんでうまくいけば世話ないだろ、とか言いたくもなるものだったりもしますが、主人公が大いにリスペクトしている人物から言われた言葉だというのが重要です。
だから素直に受け入れてみるのです。

そのうえ、カントナ大サービスで、トランペットの腕まで披露。うまくないけど。
9か月の出場停止をくらっていた時、何か目標をと始めたそうです。
さらにダンス(しかも女役)も・・・!

主人公とその家族、絶体絶命の状況から、郵便局の仲間(ルーニーを彷彿とさせるようなおっさんたちだ)とともにエリック・カントナ作戦行動開始!!!
(このへんは「ブレッド・アンド・ローズ」落ちって感じもする。)
大笑いだ!
痛快なラストへ。
そして最後の最後まで見逃さないように!
上映後拍手がわきました。

・カンチェルスキスが出てきたのには感激。
・主人公の家族構成はちょっとわからなかったな。
最初の妻で今でも大好き!なリリーとの間に優等生の女の子(デビーって名前だったか)、その子ども(つまり主人公の孫)がいて、同居しているのは別の女性との子どもである息子二人。
その別の女性は全く登場せず、「服役中」という情報もウェブ上で見かけた。
上の息子は英国人の容貌で、下の息子はアフリカンな感じ。主人公はリリーのことはすごく思っているけど、息子の母親のことは一切話題にしない。
・リリーはいかにも医療労働者という風貌の女性。
・郵便局の仲間はお約束のように素敵だ。

(以上は2009年10月22日に拙ブログKocmocKocmaのスペース・ダーチャに書いたものです。)
*今朝のルビン
2009年10月21日CLグループリーグバルセロナ対ルビン・カザンの試合のこと。
ルビンが1-2でバルセロナに勝利(しかもアウェイで)。ルビンはこれがCL初勝利でした。
バルセロナは当時世界最強と言われていたらしいんですよ、わははははは。

さて、昨年の東京国際映画祭で観て、一般公開を切に願っていたこの作品、いよいよ決まったようです、ウラーーーーーーーーー!

配給:マジックアワー/IMJエンタテインメント
12月~Bunkamura ル・シネマ/ヒューマントラストシネマ有楽町

2010年9月26日日曜日

「それぞれのシネマ」の「ハッピーエンド」

映画館を巡る3分間の短編34本を集めた「それぞれのシネマ」
カンヌ映画祭60回開催を記念して世界各国の監督たちに制作を委嘱したオムニバス。
フランス他2007年