2011年6月5日日曜日

コロラード・キッド

ハンガリーの1956年物。
「ウィニング・チケット」同様、人間関係等がわかりにくい面はあるけれど、なかなか味わい深い作品です。

以下覚え書き的に、まとまりなく、書き留めておく。

まず、主人公のクロイツァー・ベーラを演じた俳優が、どこか観たことある感じ…、そうだ、ミヒャエル・バラック似なんだ。
語学ができ、哲学書を読み、でもちょいわる?で、インテリではなくて労働者。
と、少々捕え難い人物でありました。
女性たちも、魅力的なんだけど、結局何者なんだ?というのが残る。

監督さんによると、「1956年の50周年企画で補助金狙いだった」と本音?を漏らしつつ、その後もハンガリー社会に潜む裏切りの文化についても取り上げたかったと。
なるほど。


「ソフィアの夜明け」(ブルガリア)と「コロラード・キッド」(ハンガリー)

左が監督さん

ラスト近くにある、車掌さんとのサッカー談議。
(「ウィニング・チケット」にもあったカルチョ絡みの話。)
車掌さんお勧めのクラブはフラディFradi(フェレンツヴァーロシュ・サッカー・クラブ(Ferencváros Torna Club:FTCの通称)。
国内では強豪といえるけれど、有名なのは強さ故というよりフーリガンがたびたび問題を起こすから。
お勧めの選手はバラディ・ベーラ?というFW。
70年代なので、もはやマジック・マジャールは崩壊しているころの選手。
もう一度観ないと正確にはわからない。

主人公、刑は確かに重かったから、復讐心が芽生えるのはわかるが、当局サイドでみるとそれなりのことをしているでしょ、という気もする。
しかも誰に向かって復讐するんだよ…。

コロラード・キッド

Kolorádó Kid
ヴァーグヴルジ・B・アンドラーシュ監督2010年ハンガリー・イギリス

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