2010年11月3日水曜日

ひまわり

あの名画「ひまわり」
説明不要の名画ですね。

ジョバンナ役のソフィア・ローレンよし、アントニオ役のマルチェロ・マストロヤンニよし、名優二人に全くひけを取らなかった、マーシャ役リュドミーラ・サヴェーリエワがこれまた花丸!
ヘンリー・マンシーニの音楽は不朽の名作。
ジュゼッペ・ロトゥンノ撮影の数々の名場面。

そしてあのヒマワリ畑。
ただただ美しく切ない、目に焼きつくあのシーン。
でもこのひまわり畑の撮影場所については諸説あり。
在ウクライナ日本大使館のサイトによれば、「キエフから南へ500kmほど行ったヘルソン州」とのことですが、日本で販売されているDVDなどのパッケージにはモスクワ近郊のシェレメチェヴォである旨書かれているのだと。
映画の撮影当時、モスクワとその近郊しか撮影許可が出ていなかったからということだそうです。

確かになあ。
あの映画でやや不満な点は、たいしたコネもないはずの一介のイタリア人女性が案外簡単にソ連に潜入できて、しかも広くて恐ろしく事務的に非効率な(はず)あの国で何とかかんとかしながらも夫を見つけ出すという当初の目的を遂げることができてしまうということ。
あの映画を観たら、「それなら私も東部戦線から帰ってこないあの人を探すわ」という女性が、イタリアならずとも(具体的にはドイツやルーマニアやブルガリアなどだが)、続々と出てきてしまうのではないか?という気がしたものです。
ソ連側としてはあんまり有り難くないだろうと。

ジョバンナは、ここで待っていればいつかは現れるのではと、スタジアムでサッカー観戦が終わった観客が出てくるのを待ち伏せ…という古典的作戦(最近の作品でも「瞳の中の秘密」に受け継がれている)に出ます。
イタリア男=サッカー好き=スタジアムにいるの法則。
撮影がモスクワとその近郊だったということなら、あれはレーニンスタジアム(現ルジニキスタジアム)で、あの地下鉄の駅はモスクワのスポルチーヴナヤなのか。
でも、キエフのディナモ・スタジアム(現ロバノフスキー名称ディナモ・スタジアム)だって言われればそうかなあという気もする。

だとすると、ジョバンナが男性を追いかけていくのはキエフの地下鉄駅?
どちらのスタジアムもその後改修されているから、よくわからないです。
駅の方もだいぶ様子が変わっているだろうし。
でも、キエフのパラス=スポルトゥ駅は…似ているような気がすごくする。


「ひまわり」ヴィットリオ・デ=シーカ監督1970年イタリア

在ウクライナ日本大使館サイト

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