このオランダサッカー映画をまだ載せていなかった。
良作です。
投稿日: 2009年2月28日
1998年のオランダ映画祭(草月ホール)で一番観たかった作品。
招待状も手に入れたのだけど、その日の都合が悪くなって、教会の友人に譲ったのだった。
返す返すも心残りだった。
そんな私の心の片隅にあったものを、神様は気にかけてくださったのだ。
映画祭で観られなかった作品は大部分その後公開される機会もなく観られないままなのだけれど、何と夢は叶った。
10年以上経って再び催されることになった「オランダ映画祭2009」の「オランダ映画近作選」で、リバイバル上映がある!
(10年以上前の作品なのに「近作」なのか?)
しかも今度は残業さえしなければ観に行けるじゃないか!
よし、行くぞ。残業なんかしないもんね、この日は。
というその作品は「オールスターズ」という、草サッカー映画でした。
10年越しの願いがかなって、そう、何だか高校時代のサッカー部の憧れのエースストライカーに再会できたかのような気分(鉄壁を誇るキーパーでも可)。
19歳という設定だったとは、今気がついてちょっとびっくり。皆さん29歳くらいに見えたな。
サッカー映画としての比重より青春群像劇としての比重の方が大きく、それもかなり地味で(デンマークとかの映画みたいに)、『幸せになるためのイタリア語講座』ぽい。
キャスト
- Bram – Danny de Munk
- Mark – Peter Paul Muller
- Johnny – Daniël Boissevain
- Hero – Antonie Kamerling
- Peter – Kasper van Kooten
- Paul – Raymi Sambo
- Willem – Thomas Acda
- Roos, vrouw van Mark – Isa Hoes
- Anja, vrouw van Willem – Lucretia van der Vloot
- Deborah, vriendin Johnny – Ellen ten Damme
- Claire – Daphne Deckers
- Vader van Hero – Hans Dagelet
- Vader van Johnny, ex-coach – Frits Lambrechts
- Jacqueline – Nina Deuss
俳優さんたちは1960年代半ば生まれの人が多く、10年前というと19歳ではないねえ、確かに。
率直に言って、すごくカッコいい人や美青年はいません。
というか私好みの人はいませんでした。強いて言えばJohnnyがいいかしら。
俳優さんたちの容姿も、演技も、設定も、あまり華やかなものではありません。
にもかかわらず、この私の10年越しの恋は、本物だったと言えます。
いい映画でした。
結構感動しました。
サッカーの試合をしている場面はそれほど多くはなく、むしろかつては彼らの生活の中の重要な一部であった草サッカーが、もはやそうではなくなっていること、彼らとサッカーが急速に引き離されつつあることを、割と生真面目に描いています。
そうなんだよね、10年続けてゆくことって、大変なんだよね、ブラム、君はとっても偉いよ。
この映画、2009年夏(つまり今年)には続編ができるみたいです。
観たいよ!オランダ映画祭で、またやってくれますか??
この作品も、DVDが欲しい!
しかしどうして「オールスターズ」っていう題になったのでしょうか。
彼らのチームの名前は「スフィフト・ボーイズ」です。
オランダ映画祭、せっかくブルーナーの描いたオリジナルキャラクターののぼりやポスターなんかがあるのですが
↓
今回もラインナップは異様に地味です。
この「オールスターズ」も含め、無名の作品ばっかりです。
当然ながら集客力も期待できず、せめて最近日本で一般公開された(且つ評判も良かった)「ブラックブック」とか「オランダの光」とかがプログラムにあればよかったのだろうに、と思います(権利問題がクリアできなかったのでしょうか)。
でも、地味でも外れが少ないのがオランダ映画。
そこはベルギー映画と同じかしら。
(大きな違いは、ベルギー映画には美少年がつきものだってこと。)
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