2013年1月4日金曜日

サッカーに裏切られた天才、エレーノ

久々の更新は、昨年観た中でもひどく印象に残った、痛ましくも美しいサッカー映画。
以下は「オデッサ海岸通り」の才能は天からの贈り物、あなただけのものではないより。

ユーロスペースでブラジル映画祭の「サッカーに裏切られた天才、エレーノ」を観た。
悲しい。
ブラジルサッカー界にはこういう、才能がありながら運に恵まれなかった選手が山ほどいるのではないだろうか。
夢を見たけれど力が及ばなかったと思いきるのと、天才だったのに巡り合わせが悪くて、というのと、結果的にはどちらの方がよりましだったのだろうか。

主演の二枚目俳優(エレーノ本人も美貌の天才選手だったという話だ。この俳優は「苺とチョコレート」の詩人役の人を思い出させ)のなりきり演技には舌を巻く。
プレイヤーとしてはぎらぎらした視線でオーラを醸し出し、廃人になってからは心ここにあらずという風で。
「サッカーに裏切られた天才、エレーノ」
ジョゼ・エンヒケ・フォンセカ監督2011年ブラジル